今回は、昨年夏にFCBCに招いた小型ヒューマノイドロボット”PLEN”と、九州産業大学に通うデザイナー児玉和音さんのコラボ企画が実現したのでレポートします。
これからのデザインは3Dプリンターがキーになるという児玉さんの考えは、PLENの次世代モデルである「オープンソース」で「プリンタブル」なロボットPLEN2のコンセプトとマッチし、今回の企画に至りました。
児玉さんは「おととき」(2012年)、「モノミ」(2013年)、「カタッち」(2014年)と3年連続で東京デザイナーズウィークに出場を果たしている実力派です。
既に「カタッち」を記事にしているので、今回は「モノミ」を紹介します。
写真をご覧ください。これは中に入り、上り下りして視点の変化を楽しむ構造物です。モノミで会場を眺める時間は、モノミは存在を消し、会場の一部になっていきます。
人と物とのインターフェイスを重視する児玉さんのコンセプトが感じられる作品ですね。
今回児玉さんは、3月15日からアメリカのテキサスで開催されたSXSW(サウスバイサウスウェスト)2015トレードショーに出展されたPLEN2の、ブースパネル、ポストカード、ビジネスカード及びクラウドファンディングサイト、キックスターターページのチャートのデザインを担当しています。
写真の視認性を重視し、グリットを使わないレイアウトや文字間の仕上げがポイントとなっています。
SXSWは、音楽、映画、教育など幾つもの部門を持ち、4日間のトレードショーが開催されるインタラクティブ部門の来場者は6万5千人にもなります。
PLEN2が参加した日本ブースは大盛況で、用意されたポストカードは当初用意された1000枚が2日でなくなり、追加分を併せて1500枚程度が配付されました。
「デジタルの時代では情報を集めてプロデュースする能力が必要となり、それを担うのが20代のクリエイターの役割だ。」
と語ってくれた児玉さんは、今後の活躍がとっても楽しみな若い福岡のクリエイターです。FCBCでも応援していきたいと思います。