しくみデザインさんの”KAGURA”

Webカメラで人間の動きを認識し、コンピューターの画面上に表示された楽器のアイコンを叩くことで、楽器を弾いたことのない人でも音楽を演奏することができるソフトがあります。

カメラが捉えた映像上に、太鼓や鈴をかたどった“Ohayashi”、ギターなどを表現する“Rock Drums”などのアイコンが表示され、叩くとその楽器の音が鳴る仕組みです。
この”KAGURA”との最初の出会いは、今年の冬の東京でのイベントでした。

この楽しいソフトとはその後も色々なイベントで出会うこととなりました。中でも今年4月に東京の青海で開催された”Slush Asia 2015″では高島福岡市長とも共演を果たしています。
“KAGURA”を製作した株式会社しくみデザインが福岡市内にあると知って、事務所を訪ねました。
博多駅から住吉通りに沿って人参通りに入り、少し歩いたところにあるビルの4階で、代表の中村さんが忙しい時間を割いてくれました。

“KAGURA”の原型は、インタラクティブという言葉もない今から10年以上前に遡るそうです。
しくみデザイン株式会社は2005年に設立され、アート作品ではなく見る人が参加する広告媒体を売り込んだのだそうです。
「他の誰もやらない、できない領域を自分達で作って、競争に参加せず、こつこつやってきました。」と中村さんは語ります。

しくみデザインには、”KAGURA”の他にも「人が思わず笑顔になってしまうような、ちょっとした仕組み」を具体化したプロダクトが幾つもあります。
現在リリースされている音の鳴る絵を作れる”paintone”の進化形となる開発中のソフトを
見せて頂きました。
スマートフォンやタブレット端末上で、コードを書かずに誰でも簡単かつ直感的に、ゲームや音の出るグラフィックを作ることができるもので、リリースが楽しみになりました。

“KAGURA”はたった今、福岡から世界を狙う歌手の天神いのりさんと米国西海岸サンフランシスコで開催されている”J-POP SUMMIT 2015へ参加中です。
福岡で開催予定の凱旋ライブは、クラウドファンディングサイトきびだんごのキャンペーン中です。
この他、天神の岩田屋のサマーフェスタでも”KAGURA”の体験ができますよ。
筆者も自宅のPCにダウンロードして、楽しんでいます。
誰でも音楽を演奏できる”KAGURA”、是非体験してみてください。

http://kibi-dango.jp/info.php?type=items&id=I0000147

http://www.kagura.cc/jp/