Kathmi個展@DESIGN FESTA GALLERY

FCBCの壁面ギャラリーにも2つの作品を展示しているイラストレーターの吉田佳寿美さんは、高校生の頃から活動を開始し、
その作品は紺屋町のビルの壁面など、福岡市内でも何箇所かで目にすることができます。イラストのみならずデザインや
トリックアートなど幅広く活躍し、この春に九州産業大学から武蔵野美術大学に編入し、その活動の場を東京に移しました。

その吉田さんの初の個展が、東京は原宿のDESIGN FESTA GALLERYで開催されたので、さっそく覗いてきました。
元々彼女の作品は、女性の表情を正面から捉えたものが多く、優しさ、儚さ、憂鬱さを感じさせる感性豊かな印象です。
キャンバスの中の人物を通して発する吉田さんのメッセージは人の心を捕らえる力があり、実際、FCBCの壁面
ギャラリーでも足を止めてじっと眺める人をよく見かけます。

今回の個展で初めて目にする作品群からは、これまでと違った明らかな色調の変化が感じられました。青から赤へと。
東京へ来てから生まれた彼女の新しい情熱がそうさせるのか、はたまた秋のイメージなのかはまだわかりません。作風も
これまでにないものが見られました。特に、渋谷の交差点の風景を描いた作品は、女性がテーマであるところは変わりは
ないものの、ビルが中心に描かれ、表情を見せず背中を向けた人物からメッセージを発するところに新機軸を感じます。

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個展を訪問した時の吉田さんは、ライブペイントの真っ最中でした。アトリエの中で一人集中して、制作に励むよりも、
誰か人がいる場所で話をしながら描く方がアイデアも湧くし、気分も乗ってくると語ってくれました。個展の間は
こうして人前での作画を続け、次々と新しい作品が生まれて行きました。吉田さんのこれからの活躍が楽しみです。

さて、FCBCは年内の営業を終えました。新年は1月4日から営業を始めます。
本年もお世話になりました。みなさん良い年をお迎えください。