東京デザイナーズウィーク2014 (九州大学編)

FCBCのブログでは、福岡の外で活躍する福岡のクリエイターの活動も積極的に紹介していきたいと思います。
今回は、東京の神宮外苑で開催されているデザイン・アートイベント「東京デザイナーズウィーク2014」を訪ねました。
29回目を迎えたこのイベントは、10日に渡って10万人以上が来場する巨大イベントです。

野外の学生展では九州大学芸術工学部工業設計学科のチームが「日常への宣戦布告」という作品展示をしています。
これは見慣れた風物を、日常と異なる角度で、デザインの力で再表現しようという企画です。

例えばこの作品「一掃の花」は実はトイレブラシです。
トイレの片隅に隠れているブラシに美しい花の形を与え、あえて人の目に触れるものとすることで、トイレブラシの新しい在り方を考えようというものです。

このネジ曲がったジャングルジムのようなオブジェには、「アヴァンギャルドな物干竿」というタイトルが付けられています。
直線的だった物干竿を再デザインすることによって、退屈な作業を自分の空間作りに変えようというものです。
白いハンガーの列が、まるで化石の恐竜の背骨のようですね。

ひらがなを3D化した「かなころ」という作品は、電子機器によって「書く」から「選ぶ」に変わってしまった文字を、立体造形することによって新しい表現の可能性が生まれる、というメッセージが込められています。

平日でやや空いている時間だったので、チームメンバーの金澤さんが作品を一つ一つ丁寧に紹介してくれました。
彼の作品「act-pin」を注目してくれた海外のお客様がいたそうです。
もしかすると、商品化の話が具体的に進むかもしれないそうです。
発信することによって作品には新しい命が吹き込まれていくんですね。

東京デザイナーズウィーク2014は11月3日まで開催されます。
この期間東京にいる方は、神宮の森でデザインの持つ力を楽しんでは如何でしょうか?